tohnishi’s blog

四国在住のアラフォーSE。見た目はオッサン、頭脳は大人。

教えてくれ、俺はあと何個おにぎりを握り続ければいい?

昨日からネットでは、とある高校野球部女子マネージャーの記事がちょっとした話題になっている。そこで取りざたされる数あるキーワードの中でも、とりわけ「おにぎりを2万個握った」というフレーズは、彼女の献身的活動がいかほどのものであるかを定量的かつビビッドに表すものとして、ネット民の心を鷲掴みにしているのである。しているのだが……


「ふふん、そんなものか」


実は何を隠そう、現在私も単身生活に伴う経費削減のため、昼食用のおにぎりを毎日2個、わざわざ自分で米を炊いて握って用意しているわけで、これが昨年末からもう8カ月ほど続いている。「継続は力なり」ということで、私が握り続けたおにぎりの総数は、現時点でさぞかし膨大な数字になっていることだろう。上記女子マネージャーとの違いは、それが頑張る野球部員のために作ったものか、それとも自分1人だけで食べるものかというくらいである。

というわけで、いったいどれだけの量のおにぎりを私がこの世に生み出してきたのか、大雑把であるがここで計算してみよう。

2(個/日)× 20(勤務日)× 8(月)= 320(個)


あっ……最初思っていたよりも全然少ない。既に軽く1,000個くらいは作ったような気分だったのだが。まあ、専業主夫や飲食業勤務ではない一般的な40代男性SEが、年500個ペースで日々おにぎりを握っていると言ってみれば、なんかちょっと凄いことのように思われるだろう。そして私の月収が突如2倍にでもならない限りは、明日も来週もその後もずっと、毎日自宅でおにぎりを作り続けなければならないことに変わりはないのである。

ところで件の女子マネ記事に対する世間の反応の1つとして、彼女が選抜クラスから普通クラスに転籍したことを踏まえて、「自分の将来をふいにしてまで部活動するのはいかがなものか」という意見もみられるが、まあまだまだ人生先は長いだろうし、別にそんなに深刻になるような話でもないでしょう。確かに以下の記事にあるように、部活動の経験をAO入試に直接活用できるかもしれないけど、せっかく美談的な記事で取り上げられた若者が、そんな露骨に打算的にならんでもいいのではないかとも思うのである。

「おにぎりマネージャー」の生きる道
http://bylines.news.yahoo.co.jp/soichiromatsutani/20140814-00038232/