『なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術』感想
『なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術』を、以前に図書館で借りて読了したので、感想を書いておく。少し前に本書が評判になったのは覚えていたが、実際に本書を借り出してみたら、「あれ、こんな内容だったのかー」って少し驚く羽目になった。図書館では帯が外されていたから、女性弁護士が主人公のストーリー仕立てだと外見からは分からなかったのだ。
しかし内容は意外とまともで、ITシステム開発プロジェクトにありがちなトラブルについて、実際の裁判事例を踏まえて一通り網羅的に解説しているし、章末のチェックリスト等も割と実用的だと思う。残るは主人公が美貌の完璧超人というライトノベル的なストーリーの是非であるが、さすがにこれだけを目当てに何度も読み返すようなことはないだろうけど、導入の手助けになっているのは間違いないから、まあこれはこれで良いんじゃないかと。各セクションの冒頭にある人物のイラストが、実際に本文に出てくる人物と大きく食い違ってたり、また舞台の場所説明が間違ってたりするところが散見されるのが、そういうクオリティが気になる方には大きい減点対象になるかもしれないが、そうでなければ十分許容範囲だろう。
以上、私個人としては意外に手元に置いておいて損はないと思われたので、点をつけるなら星4つで。(甘いか?)
なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術
- 作者: 細川義洋
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2013/09/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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