『角川インターネット講座 (2) ネットを支えるオープンソース ソフトウェアの進化』感想
久々の更新。最近子供たちの付き添いで市立図書館に行くので、自分も少しずつ本を借りて読むようにしている。特に目当てや目的はなく、その時その時に目に留まったものを2~3冊パパッと借りている。
それで今回読了したのは、『角川インターネット講座 (2) ネットを支えるオープンソース ソフトウェアの進化』(まつもとゆきひろ監修)。タイトルには「ネットを支えるオープンソース」とあるが、本書の主に後半で語られているのは、どちらかというと「インターネットによって支えられ発展したオープンソース」であり、そういう点で最初に本書を手にした時の印象とは若干食い違いがあるかな、と思った。
まあしかし、ハッカー文化を源流とするオープンソース発展の歴史については簡潔によくまとまっており、日本のインターネット黎明期にちょうど大学生であった私には、これまでのおさらいという意味で楽しく読むことができた。「ああ、確かにオープンソースで公開されたばかりのMozillaをダウンロードして手元でビルドしてみたけどボロボロだったよな、懐かしい」って具合に。あと第3章「プログラミングと教育」は、自分の子供たちへ今後やらねばならんだろう教育についてよい示唆を与えてくれたと思う。
というわけで評点としては、一度手にして読んでみるべきという点では星4つ、でも他人に買わせて是非手元に置いておけと薦めるか、という点では若干下がるかなぁ、というところである。
角川インターネット講座 (2) ネットを支えるオープンソース ソフトウェアの進化
- 作者: 法林浩之,久野靖,阿部和広,吉岡弘隆,やまねひでき,瀧田佐登子,鵜飼文敏,まつもとゆきひろ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
- 発売日: 2014/11/21
- メディア: 単行本
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